ステアリング交換

ここではステアリング交換の模様を説明していきます。
今回装着したのは友人に譲って頂いたMOMO製のものです。モデルは不明です。
車両型式によって多少のばらつきがあるようなので愛機7型での説明となります。
また、注意事項がたくさんありますので必ず守って頂くようお願いします。

始めに、エアバッグが不意に展開しないようバッテリーのマイナス端子を外し10分放置します。

次に純正ステアリング両脇にあるエアバッグモジュールを止めてある10ミリのボルトを外します。(下図参照)
  
取り外すと右のような状態になります。

まず、ホーンのカプラーですが、下図の様に小さいマイナスドライバーで取り外します。(左図)
また、エアバッグカプラーもやはりドライバーで黄色いロックを起こして取り外します。(右図)
  

エアバッグを取り外すとステアリングシャフトに本体を固定する17ミリのナットがあります。

それほど強く締まっていないので、鍵を抜きハンドルロックをかけステアリングを固定し、
十字レンチなどを利用すれば簡単に緩めることができると思います。
いよいよステアリングを引き抜きますが、シャフトのスプライン部にかなり固くはまっているので
先ほどのナットをシャフトに半掛け状態にしておきハンドルを強引に引き抜きます。
※コツはハンドルを左右に揺するように全体重をかけて引き抜いてください。
ナットを半掛けにしておくのは、この際怪我をしないようにするためです。必ず守って下さい。

抜けたらステアリングを取る前にハンドルロックを解除してステアリングを中心にセットします。
これを怠るとステアリングセンターが分からなくなり、後で調整が大変なことになります。


ステアリングを取り外すとクロックスプリングという部品が出てきます。
これはステアリングを回してもエアバッグやホーンスイッチに電源を供給する部品です。
しかし本体にも記載されているように絶対にぐるぐる回さないように!!
写真の円の部分に合いマークがあるのでなるべくここから動かさないように気をつけて下さい。
破損した場合、エアバッグとホーンが作動しなくなります。また、この部品は案外高額です。

 
先ほどのクロックスプリングの合いマークがずれないようにボスを装着します。
また、方向指示器のリターンピン2ヶ所もちゃんと合わせるように。
この時、ボスについているカバーは外しておいた方が合いマーク等見やすいです。
以上を再確認してステアリングシャフトのナットを締め付けます。
締め付け方は外す時と同じくハンドルロックを利用しましょう。※締め過ぎ注意!!
ナットを締め付けたら外側のカバーを取り付けましょう。

次にエアバッグモジュールのダミー抵抗を装着します。

本来なら下側の物を車両側のカプラーへセットするだけなのですが、
今回はカプラーのタイプが異なっていたため上側の物を使用。
端子を直接車両側のカプラーへ差して使用します。
が、私の場合はどちらにしろヒューズを抜いて作動をキャンセルしていたのでここは無視。
※ちなみにこの場合はメーター内のエアバッグランプは点灯しっぱなしになります。


そしていよいよステアリングを装着します。

次にボスに付属しているリード線で車両側ホーン電源線とホーンボタンを接続します。
この時、ホーン鳴りっ放しを避けるため下図の円の部分にはしっかり絶縁処理を。
  

本来ならこれでホーンボタンを装着して終了なんですが・・・
アースを取るための下図(左)のプレートがこのボスには使用できないため、
下図(右)のように端子の付いた線を剥き出しにして直接ボスへ接触するように加工。
 

これでようやくホーンボタンをステアリングへ装着して完成です!!
後はバッテリーのマイナス端子を取り付けてホーンが鳴ることを確認しましょう。
もちろんメーター内のエアバッグランプも点灯しないことを確認しましょう。

 
純正との比較はこんな感じになります。メーター周りがずいぶんすっきりしました。
運転してみた感じも重量が軽くなった分かなり軽快に操作できるように。
サーキットに限らずステアリングの戻し遅れが随分改善されるのではないかと思います。

ちなみに今回のステアリング交換ですが、エアバッグなしであれば数倍簡単にできます。